トゥルキスタン夜話

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2006.05.02 Tuesday

外来語の見分け方

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    今まで結構トルコ語の中の外来語の話が多かったと思う。
    しかし、トルコ語の中の外来語ってどうやって見分けるの?と素朴に疑問に思うむきもあるかもしれない。
    確かに日本語のごとくご丁寧にカタカナで書いてあるわけではないので、判別は難しい。
    超有名なトルコ本を書いているような人でも結構ヘイキでトルコ語のこの単語は素晴らしい!トルコ人のメンタリティをよく表している!などと「アラビア語単語」を褒めてたりするので、別に普通の人がトルコ語と外来語を見分けるのに血眼になる必要はないのだが、興味ある人のために見分け方を紹介します。

    最も確実なのは「辞書を引け!そこにAr.とかFr.とか書いてあったら、外来語だ!」というもの。
    が!これでは、あまりに不親切だし、いちいち辞書を引くのは面倒なので、定説をあげます。

    1.長く伸ばす音が入っている。
     トルコ語には「あー」という長母音が存在しない。そのことは、最近までは文字の上に帽子を被る形で表記されていたのだが、最近は殆ど廃止になっている。アラビア語のことが多いがまれに西欧起源語でも「帽子を被って」たりする。
    この傘がないとどこを伸ばしていいのかよくわからず不自由だ。
    「Karini bana da ver!」という手紙の文を「利益を俺にもくれ!」ではなく「お前の妻とヤラせろ!」と書いてあると誤解し、殺人事件に発展したりする…という笑い話がある。

    2.母音調和に反している。
    トルコ語には母音調和があるので、たとえば同じ単語のなかに「a」と「i」の音は同居したりしない。
    母音調和していない単語は接尾語がくっついたもの(turemis kelime)でないかぎり、外来語である。

    3.oの位置
    2音節目以下に「o」の音が入っている。トルコ語は母音「o」というのは最初の音節にしかこない、のだ。

    4.rやlで始まる。
    これはアルタイ語全体の特徴らしいが、単語がrやlで始まることはない。
    C、H、M、Vも擬態語以外ではあまり語頭にこないので、こうした音で始まる単語は外来語の疑い高し。
    Fもまたしかり。そもそもトルコ語の音ではないらしく、擬態語以外では語頭に来ることはない。

    5.Jが入っている
    Jが入っていたら間違いなくペルシャ語か西欧語起源。

    6.Mで始まる単語
    抽象的な言い方だが、アラビア語には特徴的な「型」がある。
    アラビア語というのはたとえばktbという子音を核にして、そこから色々な単語を派生的に作っていくのだが(ktb→kitap、mektup、mektep)、mで始まる形がトルコ語に取り入れられていることが、とても多いのだ。
    mから始まってその型に当てはまっていれば(つまりism-i failとism-i mef'ulのヴァリエーション)アラビア語起源だ。

    7.変な子音の組み合わせ
    トルコ語にはそもそも以下の14個の子音の組み合わせ以外存在しない。そのほかの子音のコンビネーションがみられたら、それは外来語である。
    lç(ölç),lk (kalk),lp(alp)lt,nç(sevinçi), nk(denk), nt(ant) rç(sürç), rk (ürk) , rp(sarp), rs (pars),rt(yırt), st (üst),şt (hişt)

    (8).トルコ語に固有の音が入ってない。
    たとえばI(Ispartaの「う」)とかÖとかğのような音が入っている単語はトルコ語であることが多い。でも、omur(寿命)など、アラビア語の短母音と長母音の差をトルコ語のOとÖの差で表現したような単語もあるので、あまり信頼できない。

    とりあえず、こんなところでしょうか。
    また思い出したら、追加します。

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