トゥルキスタン夜話

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2006.06.20 Tuesday

文学のなかのトルコ人・その2

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    トルコ人が「でてきた」ら「でてきた」と書く、と言った手前、また書いておこう。(私としては半年に一度出てくるくらいか?と思ってたら、意外に早く遭遇してしまった。)
    エレミール・ブールジュの「落花飛鳥」のなかにもトルコ人が「出てき」ます。(1893年に刊行された象徴主義的形而上学小説であります。)
    単に「強盗」という役回りなので、屋敷に押しかけ、半月刀を振り回して狼藉後、討伐されて敗走する「エキストラ」ではありますが。
    しかしトルコ人を形容した台詞が結構キョウレツで、「あの犬畜生のズゴンブロめが、例のごろつきのボスニア人や、地獄の火よりも始末に悪いトルコ人の連中を集めやがったんだ!」「好色ぶりじゃトルコ人顔負け」等々。
    舞台となっている所がトルコ(オスマン帝国領)から「五里と離れていない」そうなので、トルコ人の「ゴロツキ」も沢山生息していたのでしょう。
    しかし、「地獄の火よりも始末に悪い」・・・いかにも19世紀ヨーロッパの時代の雰囲気にあった表現で、ちょっと気に入ってしまった。

    あと、主人公のロシア大公が所有する土地が「箱舟の止まったアルメニアのアララト山の近くなのかも知れねえ」とある。
    あの「アール山(アララト山のこと)」の箱舟伝説ってすでに19世紀からあったのか!
    ちょっとびっくり。

    エミン・アガの民謡、ラキ酒の栓を抜く・・・など、トルコ風味な単語も散りばめられてあって、いかにもヨーロッパのすぐ隣国がトルコだった時代の小説って感じ。

    でも、あまりに端役で書くことがないので、今回は以上。

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