トゥルキスタン夜話

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2007.06.08 Friday

映画のなかのトルコ人

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    (…というシリーズをやろうとして随分頓挫していたわけですが。)

    「ミュリエルの結婚」という映画で、一言「ありゃトルコ人だろっ」という台詞がある(気がする。日本語字幕には出てこないので、ひたすら耳をすますべし。)

    なんて・・・実は私、この映画大好きなので是非とも見て欲しいだけです。
    (シネフィルイマジカ入っている人は今月見て。てか明日みて。)
    http://tv.starcat.co.jp/channel/tvprogram/0919200706012600.html

    結婚願望が強くて太っていて高校中退してパソコンスクール行っても何も出来ずずっとニートで盗癖があっていい年こいて親のスネカジリのお嬢様には特にオススメ!
    私は「黒髪&金髪」のバディムービーは同性愛度が低かろうと高かろうと絶対見るのだが、オーストラリアモノのベストは実はコレだと思っている。
    10年以上不動の人気を保っているのだ。
    (子供の頃はピクニック@ハンギングロックがベストでしたが。ケイト・ウィンスレットの「乙女の祈り」はちょっとイマイチかなあ。でもあけすけなのが◎)

    しかも、ミュリエル役の人って「めぐりあう時間たち」のキティ(ジュリアン・ムーアの相手役)なんです。きゃー!




    NOT:
    これだけじゃ宣伝一直線なので慣用句をひとつ。

    Şeytan aldı götürdü, satamadan getirdi
    直訳すると、「悪魔がかっぱらって行ったけど、売れずに持って帰ってきた」という意味。
    「神隠し」のよーに何かがなくなったけど、やっぱしあった!という時に使う。

    爪きりがないないないないない〜!アレがないと死ぬ〜!と大騒ぎして探した挙句、何度も確認したはずの机の上に乗ってた、とかそーゆーことってあるでしょう?
    アレは悪魔がアナタの爪きりを「へっへっへ俺が貰うぜ。売ってやるぜ」と異次元のフリマに持って行き「爪きり、安いよ〜!安いよ〜!」と呼び込みした挙句「なにこれ!?中古じゃないの?ふざけないでよ!」とけんもほろろに言われて、「どんなに頑張っても、これ売れないんだ・・・」と悟り、とぼとぼ返しにきて、さりげな〜く机の上に戻した…そうな。(トルコ人によると。)

    余談ですが、ワタシはモノを失くすのが大嫌いで「モノを失くした!アレもない、コレもない!絶対許せん!右から左へ受け流せない!」ということ「だけ」をひたすら訴える難解極まる小説を500枚も書いて出版社に送りつけ、見事却下されたことがある…。二十歳前後のことでした(お・・・おぞましい思い出だわ)
    とにかく探し物がないと外出もできなければ、何も手につかなくて、人生においてモノを探す時間を集めれば地球を3周できそうなくらいの時間を費していた。
    しかし、このコトワザを知ってから「アレは売れないから、絶対返しにくるだろう」と気長に待つことを覚えたよーな気がするんで、同じ強迫観念に苦しむ人はこの「Seytan aldi goturdu satamadan getirdi」を呪文のように繰り返すことをオススメする。

    んで、「千と千尋の神隠し」は「悪魔がションボリして返してきた」映画。
    「ピクニック@ハンギングロック」は「売れたので、ついに返してくれなかった」映画。
    悪魔の「顧客」ってやはり面食いなんだなあ・・・と言いたくなる。(ミランダはほんとーに綺麗なの!し・・・しかしこの人もう50歳なんだ・・・もうそろそろ悪魔も返してくれていいのに〜!もっと映画に出てほしかったよ)

    あと、応用?としては「モッテケドロボー!」っていう時に「seytan alsin!」と使ったりする。



    NOT2:
    その世にもまれなる「遺失物小説」のアラスジを久しぶりに思い出してしまった。
    ま、要約すれば、「片付けられない」主人公がとにかくアレもコレもソレも失くしまくって、落しまくって、そのたびにぎゃあぎゃあパニックになりながら、世界を旅する話・・・なのである。
    『アレがないと死ぬ・・・』という台詞は実はそれに出てきた台詞だった。
    で、最後主人公は実際に「ぐわー!シャーペンどこなの!?ないないない〜!」と、投身自殺する。
    (こう書くと唐突だがそれまでネチネチ書いてあるので、もし最後までつきあった読者がいたとしたら「いいかげんにしろよ、コイツ、死んで正解だよ」という気がするハズ)
    残された恋人は「何故に貴方はそんなつまらぬものたちのためにあたら命を捨てたのでしょう?」と訝るのだが、よくよく調べると、無くなった全ての物から死んだ主人公をこっぴどく捨てた別の恋人の影が…。やがて狂乱の残骸を各国に撒き散らした主人公の悲恋が見えてくる。

    こう格調高くまとめてみると非常に面白そうだが・・・これが・・・つまんないんだよねえええ〜(笑)
    糞以下です、ホント。

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